【僕はお金を使わずに生きることにした】著者の心意気がすごい。お金を使わず豊かに暮らす生活録
こんにちは、ご訪問いただきありがとうございます。さて、本日は
僕はお金を使わずに生きることにした マーク・ボイル 吉田奈緒子 訳
という本について書きたいと思います。
この本のコンセプトというか、著者のポリシーとして書かれているのは、
この実験で証明したいのは、お金がなくても「生き延びられること」ではなく「豊かに暮らせること」だ
(引用元:ぼくはお金を使わずに生きることにした マーク・ボイル 紀伊国屋書店)
ということで、焦点が「豊かさ」にあてられているのがポイントですね。まさに「幸福とはなんぞや」ということを真剣に考えさせられます。
この本は、アイルランド生まれの当時29歳の青年が、1年間の森の生活を通して豊かに暮らせることを証明していくという形式で書かれています。キノコでインクや紙を作るといった、自然のものから日用品を作り出す技術などは必見です。
さらに面白いのは、エネルギーや経済など様々な社会問題にも言及していて、作者が鋭い知見を述べながら展開していくところですね。読んでいてかなり「なるほど」と思わせてくれます。
個人的に考えさせられるのは、やはり幸せという考え方の部分です。自然と共生していく中で、そこから必要最低限の範囲でモノを作り出せたりする著者を見ていると、モノがあること(溢れていること)=幸せ といった現代の幸せお考え方に警笛を鳴らしている部分もあるかな、と。
というわけで本日は、マーク・ボイルさんの著書について書かせていただきました。今日から月曜日が始まりましたが、元気に過ごしていきましょう。