読書する人だけがたどり着ける場所
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さて、本日の一冊は、
読書する人だけがたどり着ける場所 齋藤孝
について書きたいと思います。
最初にふと気になったのは、まえがきに書いてあった本への向かい方や、ネットと比較して「読者」と「消費者」という違いが昨今出てきている、という部分が衝撃的でした。
確かに、ここ最近では本に向き合って読むというよりも、ネットの記事等をアイキャッチ的にさぁーっと読むという感じの方が多くなっているかもしれません。かくいう僕自身もその傾向が少なからずあります。
しかし、それだと本から得られる感動や知識等が薄れて、どうしても忘れる部分の方が増えてしまう、まさにコスパ重視の読み物になってしまいがちになります。
結局、これは「構え」の問題でもあると著者の斎藤孝さんは述べています。この「構え」という考え方は、たとえ途中で読み飛ばしたり逃げ出したくなる部分があっても、逃げずに最後まで付き合うこと、それがいわゆる経験となり、忘れがたい体験として体に刻まれる、ということですね。
体験=人格形成 に結びつくと本書には書かれていますが、確かにその影響は大きいかな、と僕も思います。読書によって、人生観や人間観を深めて想像力を豊かにしていくことで人格を大きくしていくことができるからとも思えるからです。
この「深み」という概念はすごく大事で、ある意味賢い人間よりも深い人間になっていく方が、人生で生きていく上で必要なのではないか、と個人的には思ってます。
実際、人生を生きていく上で読書以外でも素晴らしい体験をする機会があれば、それらの体験(例えば、日々の仕事や、旅行、スポーツ、芸術、ボランティア活動など)も、読書と併用していくことで人間性の深みは形成されるかと思います。読書はこのウェイトを結構な割合で占めている気もしますね。コミュニケーションの浅さ・深さっていうのも結構文章の読解力で磨かれる部分もあるかな、と。
いろんな人の疑似体験が手っ取り早くできる、という点も読書の素晴らしい点だと僕は思います。エッセイや伝記、自伝などであれば筆者の体験談をそのまま吸収できたりもしますし、フィクションのような小説であれば、主人公や登場人物に感情移入しながらまさにその追体験のように読み進めていけます。
本はあらゆるジャンルを読むことで、いろんな経験ができるツールだと思いますので、向き合い方や構えという部分では、ぜひ電子書籍よりも紙の本がおススメです。カフェとか自分のゆったりできる場所で読むとさらにイイかな、と思います。
今日は終始かたい話になってしまったかな、と思いましたが、何となく日頃考えてる部分も含めて記事にしました。この記事が少しでも読者の方の役に立てばうれしいです。
それでは、また!!