生活の中に「農」のある暮らしを!!半農半Xという生き方に学ぶ21世紀の暮らし方
こんにちは。
今日は「半農半X」という、聞いたことあるような無いようなそんなフレーズについて考えていきたいと思います。この言葉は、農業を営みながらXの部分をデザインするための講演やワークショップを開催する等の活動をしている、京都の綾部出身の塩見直紀さんが提唱したものです。
塩見さんの著書
半農半Xという生き方【決定版】 塩見直紀
では、人生において農を重視し、持続可能な農のある小さな暮らしを大切にする、という方向性が示されています。「人は何かを食べないと死んでしまう」という原点的な考えに基づいて、自給率の低い日本でではどうやってこれから食べ物を確保していくか、という部分に触れています。例え手元に札束があっても、食べ物を十分に手に入れられなくなる可能性を危惧し、自給を試みていくということですね。
同時にXの部分については、様々な見解を示しています。本書では「人は食べ物があっても、それで満足できない複雑な心理を持つ生き物で、人には生きる意味が必要であるから」と書かれており、正にXの考え方の根本についても触れています。
さらに「人の使命の多様性」ということを強く主張していて、「人はおそらく生涯、自分のテーマを探求し、学び続けるという使命があると思う」と記述しています。
一人一人が研究テーマを持ち、それを元にライフワークとしていき、終生そのテーマに挑んでいく、という考え方には心に刺さるものがあります。
そもそも半自給的な暮らしをするにはどうしたらいいの?っていう言葉が聞こえてきそうですが、個人的にもいきなり農業ができる場所への移住は敷居が高いかなぁと思います。
この本では里山暮らしの良さや移住についても触れていますが、僕自身の見解としては「できるところから生活に農のある暮らしを取り入れて、少しずつ本格的に実践していく」という段階的なステップで進めていくのがよいのではないか、と考えています。
都市部で働いている方などは、庭やベランダで育てられるものを近所迷惑にならない範囲、あるいは日常生活の負担にならない範囲内で野菜作りを行うのもいいかな、と。それと、最近では自治体などが行っている貸し農園、市民農園などもあるので、そういったところから始めるのも選択肢の一つだと思います。
要は無理ない範囲で始めていって、少しずつやる範囲を増やしていく(もちろん続けられる範囲内で)、そして将来的には移住なども視野に入れながら段階的に半農部分を拡大していく、というコンセプトが個人的にはイイなぁと考えています。
肝心の「X」の部分は、自分の生きる使命やテーマとなる要素が多いと思いますので、2023年に自分なりのX部分を見つけて少しでもそれをライフワークに繋げていければ面白い生き方に一歩近づけるかと、思います。
この本を読んでいろいろ考えさせられる分が多かったなぁ・・・僕も自分なりの半農半Xを考えていきたいと思います。